大凧の歴史
大凧に関する史料の初出は西宝珠花にある小流寺の過去帳である。 この過去帳によれば、天保12年(西暦1841年)9月11日に出羽の国の僧「浄信」が、各地巡礼の折に小流寺に宿泊し、土地の人々を集めて養蚕の豊作占いとして凧あげを伝えたことが記されている。人々は喜び合って、その翌年より繭の収穫時期に凧を揚げるようになったと伝えられている。
当時の流通手段は、舟運が主であり、東北地方や関東一円から江戸(東京)への舟運交通として江戸川が大きな役割を果たしていた。その舟運の要所として、宝珠花は大いに賑わい、この地方の文化経済の中心として繁栄していた。
そこで人寄せのため、繭の収穫前に行っていた凧あげを旧5月の端午節句に男子出生のお祝いとして行うようになった。各戸で子どもの名前や紋章を書いた凧を作り、凧あげ祭りを行うようになった。一部において、凧合戦も行われたようである。
各戸で揚げていた凧が、いつの頃からか共同で揚げるようになり、凧の大きさも徐々に大きくなり、明治の初期には現在の半分の大きさに、明治中期頃には現在の大きさになったと伝えられている。これまで、戦争や河川改修による宝珠花の移転等で中止された年もあったが、大凧の歴史と伝統は、多くの人々によって継承されこの地に息づいている。
大凧あげ祭りは、昭和42年までは「宝珠花の大凧あげ祭り」であったが、昭和43年から「庄和の大凧あげ祭り」となり、平成17年10月1日の旧春日部市と庄和町の合併により、「春日部の大凧あげ祭り」と実施主催が変更となっている。
凧文字の変遷
大凧の凧文字はその年の世相を反映した文字を公募により選定している。
子凧文字は市内の小学5年生から募集し選定している。
過去の凧文字はこちらのPDFファイルからご覧いただけます。
大凧の作り方
春日部大凧あげ祭りまでのスケジュール
- 11月
- 春日部大凧あげ祭り実行委員会始動
- 1月
- 大凧文字の一般募集開始(1月下旬まで)
初節句のお祝い申込受付開始(2月下旬まで)
- 2月~4月
- 上若組・下若組の若衆の手により凧の制作開始
- 5月3日
- 大凧あげ祭り1日目
- 5月5日
- 大凧あげ祭り2日目
当日のスケジュール
5/3のスケジュール
- 07:00~
- 大凧制作
凧紙と骨の貼り合わせ・糸目つり。
場所:上若組・下若組足場
- 11:00~
- 初節句祝い
初節句を迎えるお子様のお祝いを行います。
場所:上若組・下若組足場
- 12:30~
- 開会式
凧文字採用者表彰など。
場所:上流本部テント前
- 13:00~
- 小凧飛揚
縦6m・横4mの凧が大空に舞います。
場所:大凧飛揚会場
- 14:00~
- 大凧飛揚
縦15m・横11mの凧が飛揚する姿は圧巻です。
会場:大凧飛揚会場
5/5のスケジュール
- 09:00~
- 創作凧あげ大会
自作のオリジナル凧で自由に参加できます。当日制作も可能。
場所:大凧飛揚会場
- 13:00~
- 小凧飛揚
縦6m・横4mの凧が大空に舞います。
場所:大凧飛揚会場
- 14:00~
- 大凧飛揚
縦15m・横11mの凧が飛揚する姿は圧巻です。
会場:大凧飛揚会場
歴代の大凧の集合写真
各種募集のご案内
大凧引き手募集
初節句祝い募集
CM凧募集
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入会募集
春日部市「庄和大凧文化保存会」では、会員を募集しております。